帰ってきた虎姫一座「エノケン、笠置のヒットソングレヴュー」第91・92回公演@浅草まねきねこ館



asks2011-17.

3/11の90回公演終了後に起きた地震により、3/12以降公演が中止となっておりましたが遂に本日虎姫一座が帰ってきました。自分は最後に見たのが2/25なので一ヶ月ぶり。非常に虎姫不足だった自分には良い栄養剤となりました。

そもそもこの「エノケン、笠置のヒットソングレヴュー」は、かつて大衆芸能の聖地だった浅草六区を再興させようという目的で始まったわけです。ターゲットの年齢層は高く、おじいちゃんおばあちゃんがとても喜びそうな公演内容。しかし今回の震災後にこの公演を観たところ、震災前に見た公演と内容は一緒にもかかわらず全く別物という印象を受けました。今の日本の状況とのシンクロ率が半端ない!!

関東大震災や戦争敗北で壊滅状態に陥った日本で、これからどうやって生きていこうか途方に暮れた人々を勇気付けたのがエノケンや笠置シヅ子の唄や踊りだったとすれば、今のこの震災で落ち込んだ日本国民を勇気付けるのも唄や踊りなどの芸能なのではないでしょうか。昔の実績があるんだから間違いない! この公演の意味は浅草六区の活気を取り戻そうという意味だったのが、日本国民の元気を取り戻そうという意味に変わりつつあると思います。

今回全くセットリストを変えずに公演をやりきったのですが、正直自分は最初「お祭りマンボ」とかは外されるんじゃないかと考えていました。ただ漠然とそういう空気じゃないんじゃないかなと。しかし蓋を開けると「わっしょい!わっしょい!景気をつけろ!塩まいておくれ!」ですよ。スッキリ!(笑) と同時に何でも自粛しなくてはいけないとクヨクヨ考えてしまう自分が恥かしく思いました。あのお祭りマンボは演者の気持ちもビンビン伝わってきたし、あれ観たら誰も文句言う人は居ないでしょう。

このタイミングでこの公演をロングランで続けてきたのは、奇跡というか必然というか・・・。決して知名度があるわけでもなく、決していつも客席が埋まって居るわけではないのですが、自分はこの公演をリピート出来て本当に嬉しいです。その反面、実際観て貰わないと公演の素晴らしさが1割も伝わってない気がしてもどかしい・・・。

客は公演を観て元気を貰い、演者は客席の笑顔を観て元気を貰う、ここにはプラスしか無いんです。公演も残り少なくなってきました、今このタイミングだからこそ多くの人に観て欲しい・・・きっとフィナーレのメドレーでこみ上げて来るものがあるはずです。

→ 虎姫一座公演情報

今日の公演を観に来ていたラヴァーズソウルのちーたんも感動のブログ更新。このタイミングで観るとみんな同じ思いを感じると思います。

感動しすぎた|毎日がいくら丼

以下、新ネタ含む本日公演の写真です。ネタバレしたくない方は控えて下さい。

















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